コンクリート事業部BLOG 最新の記事前回はDC製品の話題でしたが、実はDC製品も万能ではないんです。実は比較的単純な形状の製品しか作ることが出来ません。自由勾配側溝は無理ですし、L型擁壁も作れません。DC製法でカバー出来るのは限られた製品なのです。
当時は自由勾配側溝とその蓋が凍害の被害にあうケースが多く、当社も頭を抱えていました。色々と試行錯誤を繰り返した結果、当社が選択したのは高炉スラグ(前々回の記事を参照)でした。
高炉スラグを混入した高炉セメントの特長としては、普通セメントに比べて1.長期にわたり強度の発現が続く、2.水和発熱が小さい、3.化学抵抗性が高く、凍害に対する耐久性に優れ、アルカリ骨材反応への対策としても有効、4.ワーカビリティーが良く、緻密なコンクリートとなる。防水性・耐摩耗性に優れる。など多くの優れた特長があります。反面、初期強度の発生が遅く、型枠の回転率を上げたい二次製品工場には不向きともされていました。しかしながらスラグのメーカーが初期強度の問題点をクリアしたお陰で、当社は2002年に高炉スラグの導入を行い現在に至っています。
その効果は絶大でした。高炉セメントで製造した製品の凍害被害はほとんど報告されていません。また、使用している高炉スラグの粉末は非常に微細で粒形も良い為に水セメント比を小さくしても流動性が良く、出来上がった製品の外観も以前に比べて大変きれいになりました。
以上のように「災い転じて福と成す」を地で行くような経験をしてきた訳ですが、高炉スラグ導入から約6年程が経った昨年辺りからは、急に「混合セメント(高炉セメント)」を使用している事を評価いただくようになり、当社としても正直驚いている状況です。最近では一部営業所からは嬉しい悲鳴も聞こえてきました。特に国土交通省の方から高い評価をいただいているようです。(県の方も是非お願いします。)
国交省の工事での使用事例

「コンクリート」というと環境保護と対極に位置するもののように言われたり、当社のようにコンクリート製品の会社で働く身としては若干(いや、かなり?)肩身の狭い思いもしてきた訳ですが、思いもかけず温室効果ガス排出量の削減に貢献していた事に気づかされ、社員一同が以前より誇りを持って働けているような気がするこの頃であります。
これからも不定期ではありますが、このブログを通して当社の様々な場面で活躍しているスタッフの仕事振りを紹介していきたいと思っていますので宜しくお願いいたします。
コンクリート事業部 本部
服部 、 富崎